Atmosphereでは安藤晶子と大谷有紀による二人展(架空日記 : きくちゆみこ)

「枕元にパンー枕元にパンを置いてきみは寝る、不安で眠れない夜ー」の開催のお知らせと、お二人のインタビューをお届け致します。

プリント(c) 安藤晶子×大谷有紀 「枕元にパン」 2014

自身が作り出した柄と独特の色調を組み合わせたコラージュなどで表現するイラストレーター・安藤晶子と、デザイナーとして活動しながら、自身の服ブランド「Ki Noe」など、多角的に活動を続ける大谷有紀。
本展では、きくちゆみこがしたためた1週間分の架空日記にインスパイアされた、安藤晶子のイラストレーションと大谷有紀のドローイング、そしてそれぞれの作品を重ね合わせて制作されたエディション作品が展示・販売されます。作品はすべてモノクロームとなり、それぞれの感性のおもむくままに生まれた作品の偶然性は、見る者を一瞬で架空の世界へと誘う、軽やかなイマジネーションに満ちています。
東京会場では12月6日(土)と7日(日)に、作品をモチーフにした読書セット(カバー+しおり)を作るワークショップも開催するほか、オリジナルグッズも販売されます。
 
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(c) 安藤晶子×大谷有紀 「枕元にパン」 2014
<安藤晶子×大谷有紀 インタビュー>
1.自己紹介をお願いします。
安藤晶子です。東京都在住。絵を描いていますデザイナーの大谷有紀です
2.今回の二人展開催についてきっかけと展示にまつわるエピソードがあったら教えてください。

安藤:大谷さんに絵を見てもらいたくてアポイトメントをとったのが出会いで、そこからの流れで、展示をしようと誘っていただきました。
文章を誰にお願いしようか、となった時に、個人的にファンだった文筆家のきくちさんに声をかけて、3人で初めてお茶をして。恵比寿の喫茶店を2軒はしごして、
幼少期の話とか、恋愛の話とか、展示のこと以外のとりとめのない話までしました。

すごく盛り上がるという感じではなかったけど、不思議と心地が良くて、なんか帰りたくないなあと思った記憶があります。

大谷:安藤晶子さんからイラストを見てほしいとメイルがあり、そこからいくつかお仕事ご一緒するうちに、画も人柄も魅力的で、二人でやりたいという気持ちになりました。

3.架空日記にインスパイアされたお二人の作品が重なり合った展示とのことですが、お二人が今回の展示で意識したことはありますか?

安藤:10代の頃、毎日起きる出来事すべてに対していつも胸を焦がして、そわそわしていて、これを文字にしたら少しは落ち着くかなと思って、日記を書いていました。

なので今回、もととなった日記を書いた女の子の心の温度、人に話す気はしないでも、毎日は私にとってこんなに濃密、
書き留めたい、っていう感じ私も知ってる、と思いながら絵を描きました。

2人の作品を重ねるという点では、自分だけで完結させず、私にはない感性と、冷静な目を持つ大谷さんの胸に飛び込むつもりでやらせていただき、新鮮でした。

大谷:重なって100%になるので、わたしは、すこしもの足りなさを感じるくらいで完成になるように描きました
 
4.お二人は普段、インスピレーションはどこから得ますか?また創作の際、大事にしていることはありますか?
 
安藤:スーパーで陳列する果物たち、喫茶店のテーブルとカップの色、お風呂のタイル、友人がはいていたスカート、、、生活する中で目につくもの、すべてインスピレーションの元になります。

映画や音楽や文章から直接的な影響は受けませんが、本当に素敵だなと思うものに出会ってしまうと嫉妬して、そのときに感じたぐっとくる感じを、どうにか絵にとじこめられないかなとかは考えます。

大谷:日々の些細なことをみのがさないように、思いついたらメモをとったりしています

5.最後に、今後の活動について教えてください
安藤:CINRA STOREさんと、iPhoneケースやTシャツなどのグッツをつくっていて、販売に向けて準備中です。来年の秋あたりに絵の個展をしたいと思っています。

大谷:12/16-23、わたしのデザインしたタオル販売がきっかけでほぼ日のリアルショップTOBICHIにて展示・販売会をします。2eの活動が今年で10周年なので、記念になるような展示ができたらと思っております。

 
枕元にパン
[なんでもない日] 1/28/2012
8 時半起床。へびの夢。きのうM にカフェテリアでされた質問のせいだろう。
「2 匹のへびがしっぽから同時に互いを食べすすんだら、どうなる?」
夢のなかで、一匹のへびが柳の木の下で伸びている。へびは夕べ、恋人を食べた。
恋人は言った、「僕にはうまく食べられないから、君が僕を食べて。」
カタリナ・コーフィー・カンパニーでお昼。スプラウトがたくさんフられたヴェジタブル・サンド。
店員はわたしの爪を見て、” レッド!! ” と叫んだ。
(今夜から枕元にパンをおいて眠ることにする)
 

展覧会概要
展覧会名:安藤晶子 × 大谷有紀 展覧会

(架空日記: きくちゆみこ)
「枕元にパン ―枕元にパンを置いてきみは寝る、不安で眠れない夜―」
会期:2014年12月2日(火)―12月14日(日) 会期中無休
[オープニング・レセプション 12 月3日(水) 18:00―21:00]
開廊時間:12:00―19:00(最終日―17 :00)
会場:AL東京都渋谷区恵比寿南3-7-17-1F
Tel:03-5722-9799
入場料:無料
URL:http://al-tokyo.blogspot.jp/2014/10/makuramoto.html

 

<ブックカバー&しおりづくりワークショップ>

12月6日(土)、7日(日)14:00—16:00
詳細・お申込み→http://al-tokyo.blogspot.jp/2014/11/makuramoto12.html

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(c) 安藤晶子×大谷有紀 「枕元にパン」 2014


アーティストプロフィール

安藤晶子(あんどう・あきこ)
1987 年生まれ 東京都在住
東京工芸大学デザイン学科卒業。コラージュやイラストレーターとして活動。
主な展示に「ハプニング・オンザ・フロア」(原宿 ROCKET / 2014)、個展「SHE」 (吉祥寺百年/ 2013)、グループ展「beyond kawaii」(Lisbon,Porto/ 2010)、グループ展「Mitsuami/ うたげ」(ナリワイギャラリー/ 2009) などがある。akikoando.tumblr.com

 

大谷有紀(おおたに・ゆき)
1981 年福井県生まれ。

東京藝術大学にてデザインを学び、2007 年修士課程修了。在学中よりデザインユニット2e として活動。
2010 年に自身の服ブランド「Ki Noe」をスタート。
現在、資生堂宣伝・デザイン部に在籍。2013 年より武蔵野美術大学非常勤講師。
自身が編集長兼アートディレクターとして雑誌「VACANCES」を発行。(2月・6月・10月の年3回発行)
主な展示に「大谷有紀 志村信裕 わたしたちにだって言いぶんがある。3」(NADiff gallery / 2013)、個展「終わりなきバカンス あなたにしか見せない顔 」(SFT GALLERY / 2013)、著書に『ペーパー・シンドローム』(ピエ・ブックス/ 2010 ) などがある。

www.2e-prodotti.com

yukiootani.tumblr.com

 

きくちゆみこ
1983 年生まれ 東京都在住。学習院大学卒業後、渡米。
カレッジで映画を、大学院で文学を専攻し4年間をロサンゼルスで過ごす。
現在は翻訳業をしつつ、自作の詩や短編を発表。
「嘘つきたちのための」小さな文芸誌 (unintended.) L I A R S を発行中。
企画・文章・編集・デザインを手がける。(年2回、現在 0、1、2、3号まで刊行)

yumikokikuchi.com