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田口蒔、尾崎智子「戦う Annabel Lee」

アートの形が様々に変化していく現代において、写真をプリントしたものだけを作品というのはあまりに窮屈な考え方かもしれない。
「戦う Annabel Lee」は、写真家でアーティストの田口蒔と、ニューヨークでファッションとファインアートを学んだ尾崎智子によるプロジェクト。プリントされた写真だけが作品ではなく、衣装や空間、被写体の身体性、動き、それを撮る写真家、そこにいる人々をも作品の一部となり、そこで撮られる写真に収まる。この作品は、社会に様々な“二重構造”が存在するように“複数のレイヤー”によって成り立っている。
メタファーとしてのリアル/境界線
メディアなどを通じて意識的に「見せられている」現実。
それは時に誰かの目線で編集されたものであり、演出されたものであるかもしれない。
私の感じるリアリティーは、他者や世界とちゃんと繋がっているのだろうか?
私たちの世界の「現実」は二重構造になっている。
普段、作品のための写真を撮影する、という行為はバックステージにあり、出来上がった作品がオンステージ。
撮影する、という行為をステージに上げた時、何が見えてくるのか?
今回の撮影風景を公開する、というパフォーマンスは
フィクションとドキュメンタリーが同時に進行して行く作品であり、
メイキングストーリーというストーリーである。
「戦う Annabel Lee」
毎日ネット・TV・新聞などでは「死」にまつわるありとあらゆるニュースが次々と取りざたされる。
一個人の問題としてではなく、全体で見た時に何が起こっているのか?
相対的な無意識はどこへ向かっているのか?
時代の区切れ目には、象徴的な事件が起きるたくさんの人の胸に刺さる事件は時代の鏡だ
張りつめた緊張感、不安や虚無が流れ出しそうなのを必死にこらえている状態から
今にも誰かが沈黙を破って叫びだしそうになっているかもしれない
TVでニュースを見ていて、ニュースが終わってCMが始まっても、
頭は簡単に切り替わらない
そのスピード感・違和感
一瞬で切り替わる世界にリアリティーは見いだせない
想像力の及ぶ範囲は、日常生活ですり減って
気がつかないうちに足下は凄く狭くなっている
火事や事件のニュースを見ていると、周りに写メールを撮っている人をみかける
それをみて鳥肌がたつ、という事、、、
現在は、沢山のことを頭で理解できるけど、実感・体感してる量とのバランスが
崩れてリアリティの欠如した「シ」というモノが簡単に、目の前に、飛び込んでくる
とても、日常的に
そんなサバイバルな現実を生き抜くためには、リアルな生命力を実感したい
闇には光で
リアリティーの欠如した「シ」には、リアルな「生命力」で戦う
新しい細胞を持った、美しい女の子たちはリアルな生命力を象徴する。
私たちの世界の「現実」は二重構造になっている。その二重構造は、「無意識と意識」「非日常(ハレ)と日常(ケ)」などの世界感とも関連している。

【 展示開催概要 】
名称 : 戦う Annabel Lee
日時 : 2009年3月7日(土)  15:30 開場/16:00開演
入場 : 無料
会場 : CALM & PUNK GALLERY (カームアンドパンクギャラリー)
   〒106-0031 東京都港区西麻布1-15-15 浅井ビル1F
TEL : 03-3401-0741